カードローンの手数料に関わる金利
2017/11/03
カードローンには、金利というものがあります。いわゆる手数料に相当するのです。
金利は金融会社によって異なりますから、できるだけ低い所で借りたいと思っている方々も珍しくありません。ちなみにカードローンの金利には、若干独特な点もあります。変動をしていく点と、状況に応じて変わっていく点が特徴的なのです。
目次
パーセンテージで表記される金利
カードローンの金利は、基本的にはパーセントで表現されています。年18%や14%など、%を付けた表記になるのが一般的です。ちなみに数字が高いほど、手数料も高めになってきます。
銀行と賃金業者による金利の特長
それでカードローンを提供する会社は、大きく分ければ2つあります。賃金業者か銀行のどちらかなのです。一般的には銀行の方が、金利は低めであると考えて良いでしょう。たいていの会社では、最高金利は14%台になっているからです。ただし、一部例外的な銀行もあります。
それに対して賃金業者による金利の場合は、やや高めな傾向はあります。公式サイトを確認してみれば分かるのですが、ほとんどの賃金業者は最高金利が18%になっているからです。中には20%近い賃金業者もあります。
無利息サービスを提供する賃金業者も
ただし賃金業者によっては、キャンペーンという名目で初回だけ金利を低くしている事があります。例えば1ヶ月無料というキャンペーンで宣伝している賃金業者なら、初回の金利はゼロ%になるのです。ただしそれには条件があって、1ヶ月以内に全額返済する事が条件になります。万が一の遅延が生じてしまった時には、通常通りの18%が適用されるケースが一般的です。
ちなみに1ヶ月というのは、あくまでも一例です。それが具体的に何ヶ月程度になっているかは、各会社により異なる状況です。また無料回数も、各社それぞれ違います。何回でも金利がゼロになる賃金業者もあれば、初回のみという会社もあるのです。
ちなみに銀行の場合は、そういった無利息サービスが採用されているケースは、殆どありません。その代わり金利は低めに設定されている訳です。
1日毎に発生する手数料
ところで金融会社から借りている時には、具体的にどれ位の手数料が生じているか、少々気になる事もあります。例えば無事に審査に通って、どこかの会社で借りたとします。
それで数日ほど経過したものの、現時点ではどれ位の手数料を払う状態なのかが気になる事もあるでしょう。お金に関わる話ですから、それも当然です。基本的に金融会社による手数料は、1日ごとに発生していく事になります。決して30日ごとではありません。いわゆる日割り計算になりますから、返済日には30日分の手数料を払うことになるのです。
例えば1日に発生する手数料が、200円だとします。それで30日分となると、もちろん1ヶ月で6,000円になります。借りている方々としては、この「200」という数字を知りたい事も多いのです。
1日あたりの手数料を計算する方法
それで上記の200のような数字は、実は自力で計算をする事も可能です。やり方は、次のようになるのです。例えばある会社から、100万を借りたとします。それで金利が15%に設定されている状況です。
それで金利というのは、「1年間」に発生する手数料を指すのです。ですから金融会社としては、金利ではなく年利という表現を用いている事もあります。上記の事例では、1年間に発生する手数料は15万円になります。どこから15万という数字が出てきたかというと、100万に15%を乗じただけです。この15という数字が、いわゆる年利に該当します。
それで1年間は、もちろん365日になるでしょう。ですから1日に生じる手数料は、約410円という事になります。もちろん借りる金額や金利が別の数字になれば、410ではありません。具体的な手数料の日額は、それこそケースバイケースです。
現時点まで発生している手数料を計算する方法
この考え方に基づき、借りた日から起算しての手数料を計算する事も可能です。例えば融資を受けた日が1月15日だとします。それで現時点では、1月25日という状況だとします。
なおかつ上記のような日額420円という手数料ならば、当然10日分の手数料が生じている訳です。したがって10日間で4,200円という手数料が算出できます。ですから計算する順番としては、まずは融資額と金利を掛けます。それを365で割って、日額を算出するのです。算出された日額に借りた日数を乗じれば、現時点まで発生している手数料を計算できる訳です。
金融会社によっては手数料を自動計算できる
以上が、金利を元にカードローンの手数料を算出する方法です。この考え方自体は、一応は覚えておく方が良いでしょう。ただ現実にカードローンで借りて、こういった計算をいちいち行うのは、とても面倒です。時には計算を間違ってしまう事もあり得るでしょう。
そういう時は金融会社の公式サイトを見てみるのも一法です。一部の会社では現時点までに発生している、手数料を自動計算できるシステムを完備している事もあります。また金融会社のアプリなどでそれを確認できる事もあるのです。状況に応じて使用してみると良いでしょう。
金利は基本的に動く事になる
以上がカードローンの金利に関する基礎知識ですが、このカード商品の手数料は、変動性に大きな特徴があります。他の融資商品とは、若干異なる点とも言えるでしょう。
そもそも借りる商品は、カードローンだけではありません。住宅ローンで借りている方々も、世間ではとても多いです。それで住宅ローンの場合は、手数料は固定される場合があります。銀行としても、それを宣伝している事も多いのです。1%固定の手数料なら、原則として1%で動きません。ところがカードローンによる手数料の場合は、それが動く事になるのです。
理由は色々とあります。例えば法改正などはあり得るでしょう。現に一時期のカードローンは、手数料は若干高めになっていました。今でこそ賃金業者の手数料は軒並み18%台になっていますが、一昔前は20%という金利に設定されている会社も多かったのです。
しかしある時に法律の変更が生じて、それが18%で抑えられるようになりました。こういったルール変更に伴い、手数料が動くことは意外とよくあります。ですから現時点では18%でも、今後の改正などによって、16%台に下がる可能性も一応はあるでしょう。金利が「変動」する点は、カードローンの特長と言えます。
最高金利と最低金利
それとカードローンの金利には、最低値と最高値があります。それが具体的に何%になるかは、借りる金額に左右されるのです。
例えば最高金利が18%になっていて、最低値は4%だとします。それで小さい金額で借りる時などは、18%が適用される事が多いです。ですがカードローンは、もちろん小さい金額で利用するとは限りません。かなり大きな金額で借りる時には、最低値の4%が適用される事もあります。ですから何%になるかは、やはりケースバイケースと言えるでしょう。
各会社による金利を比較する
このようにカードローンの金利には、色々な特長はあります。総じて大切なのは、金利が高いかどうかです。上記でも触れた通り、金利は手数料日額などにも大きく関わってくる訳です。ですからパーセントの数字は、やはり低いに越した事はありません。
基本的には各会社の金利をよく比較してみた上で、それなりに低いコストで借りられる会社を選んでみるのが良いでしょう。上記の無利息サービスなども、比較材料になる事も多いです。